香研究会 IRI
Incense Research Institute
_________________________________
Our Vision
日本の香道という枠を超えて、世界の香・香文化の歴史の調査研究、香木・天然香料の供給の実態調査、香の薬効を科学的に解明する活動を行う。香を通して、人と人・古代と現代・東と西・アートとサイエンス・伝統と革新・天と地をつなぐというテーマで、心身のウエルネス・地球環境の改善を目指す。
Our Mission
西洋で生まれたアロマセラピーに関する研究はすすんでいる一方で、東洋の香に関する調査研究はあまり盛んではない。インセンスと呼ばれる香の文化は古代文明の時代から世界各地で存在していたが、現在はそのほとんどが忘れられつつある。科学的実証とともに、古代から継承されてきた香の良さを見直し、ストレス社会と言われる現代社会の要請に応じた香の活用を探求する。
Activities
■セミナーの企画・開催
学者・医師・ジャーナリストなどさまざまな分野の専門家によるセミナーを定期的に企画・開催する。
■サロン活動
寺院や博物館の香木や香料のコレクションなどについてのお話会や、香を使った仕事をされている方の実践方法を体験できる会を企画・開催する。
■ワークショップの企画・開催
和の香りに限らず世界の様々な地域に継承されている香を五感全体で体験するワークショップ、オリジナルの香を創作するワークショップを企画・開催する。
■研究
香の薬効に関する科学的解明を目指した研究を行う。
■開発
香をより良い状態で焚くための香炉・香道具の開発を行う。
■視察旅行の企画・開催
香木や天然香料の産地の視察旅行(ベトナム、インド、インドネシア、オマーン、エチオピアなど)を企画・開催する。
Founding Director (企画・運営・事務局)
渡辺えり代
香研究会IRI Facebookページ『いいね!』をクリックして下さい。
セミナー・ワークショップのご案内 <2012年>
5月20日(日)第10回セミナー(15:00-17:00) 懇親会(17:20-18:50)
『気づきのセンサーを磨く香の力』
〜五感を開き、いのちを輝かせる香り〜
渡辺えり代(香研究会IRI代表・先端研交流研究員)
<会場> ふくい南青山291ホール(港区南青山5-4-41) *参加者募集中
<懇親会>フラミンゴカフェ
香の歴史・香の種類・香原料の説明・香の十徳・世界の香などのお話の後に、実際に
伽羅の香木・練香・新しいタイプの「ポプリ・インセンス」の三種類の香りを体験して
いただきます。学校教育・企業研修で聞香を活かす提案もいたします。
6月16日(土)第1回スペシャルイベント(10:00-14:00)
『小石川植物園(東京大学大学院 理学系研究科付属)ツアー』
指田豊 (東京薬科大学 名誉教授) 小石川植物園のHP
<会場> 小石川植物園(東京都文京区白山3-7-1) *参加者募集中
現在は東京大学の研究施設である小石川植物園は1684年に幕府の御薬園として作られた
長い歴史のある植物園です。香木類は熱帯産なので見られませんが、広い園内は薬草、
ハーブ、香りのある植物も色々あります。ニュートンが万有引力を発見したもとになった
リンゴの木など、話題のある植物も多いので初夏の1日を楽しんでください。
7月8日(日)第11回セミナー(13:30-15:30) 懇親会(16:00-17:30)
『アラビアンナイトの香りの世界』
西尾哲夫 (国立民族学博物館 副館長)
<会場> ふくい南青山291ホール(港区南青山5-4-41) *参加者募集中
<懇親会> フラミンゴカフェ (会場と同じビル)
「この世で価値があるものは、女性、よい香り、そして祈りの三つ」
これは預言者ムハンマドの言葉とされているものだ。イスラーム世界には豊かな香りの
伝統がある。アラビアンナイトの香りというと、なまめかしいイメージばかりが先行し
てしまうかもしれないが、実際のイスラーム世界に根づく香りの伝統が、いかに古来の
文化に根ざすとともに、現実の日常生活からも不可分の関係にあるかについてみてみよう。
8月26日(日)第12回セミナー(13:30-15:30) 懇親会(16:00-17:30)
『日本のウイスキーへの誘い』
〜日本のウイスキー造りの起源・香味の特徴〜
三鍋昌春 (サントリー品質保証本部 シニアスペシャリスト)
<会場> ふくい南青山291ホール(港区南青山5-4-41) *参加者募集中
<懇親会> フラミンゴカフェ (会場と同じビル)
9月30日(日)第13回セミナー(13:30-15:30) 懇親会(16:00-17:30)
『がんに伴うニオイ』
〜静岡がんセンターの取り組み〜
楠原 正俊 (静岡がんセンター研究所・医学博士)
<会場> ふくい南青山291ホール(港区南青山5-4-41) *参加者募集中
<懇親会> フラミンゴカフェ (会場と同じビル)
進行がん、特に子宮がん及び乳がん患者では、時に強い悪臭を認めることがあります。
このような「がん」に伴う悪臭を我々は「病臭」と呼んでいます。病臭が強い場合、
患者がニオイを気にして孤立することがあります。また、ケアを行う家族にとっても、
病臭のなかでケアを行うことは精神的に負担になります。そのため、我々は「病臭」に
関して病棟・研究所一体になって取り組んできました。今回は「病臭」の原因、ニオイ
物質の同定、消臭法の開発などについて、静岡がんセンターの取り組みについてお話
します。
10月20日(土)第2回スペシャルイベント(10:30-14:30)
『東京薬科大学薬用植物園ツアー』
指田 豊(東京薬科大学名誉教授)
<会場> 東京薬科大学薬用植物園(八王子市堀之内1432-1) *参加者募集中
11月25日(日)第14回セミナー(13:30-15:30) 懇親会(16:00-17:30)
『睡眠と香り』
白川修一郎 (睡眠評価研究機構代表・医学博士)
<会場> ふくい南青山291ホール(港区南青山5-4-41) *参加者募集中
<懇親会> フラミンゴカフェ (会場と同じビル)
■申込先(要予約):eriyo@arts-wellness.com 080-6552-4709 (渡辺)
■セミナー参加費:5千円(事前振込)
■スペシャルイベント参加費:3千円(事前振込)
*メールにてお申し込み後、1週間以内に下記口座にお振込をお願いいたします。入会金や年会費は一切なく、ご興味のある方はどなたでもご参加できます。お振込いただいた参加費はご返金できませんが、お知り合いの方が替わりにご参加することは可能です。当日の現金払いは基本的にお受けしていません。当日か前日に振り込まれた場合は必ず控えをご持参下さい。参加費は会場費・配布資料コピー代・謝礼・事務局運営費・企画経費などに使わせていただいております。現在は助成金や協賛金をいただかずに、皆様からいただく参加費が香研究会IRIの活動資金となっておりますので、ご理解下さい。
*特別なご事情によって当日現金払いの場合は、配布資料を会場でコピーしますので、大変恐縮ですが、500円追加でいただくことになります。おつりのないように現金を封筒に入れてお名前と金額を明記の上、会場で渡辺に手渡しして下さい。会場の一階がショップになっていますので、飲み物などをご購入されて小銭をご用意いただければありがたく存じます。
■懇親会:4千円(事前振込)
懇親会は講師と参加者同士の交流パーティです。ご希望の方だけご参加下さい。
■振込先:ゆうちょ銀行 記号: 10090 番号: 48060821
名前: 香研究会IRI(コウケンキュウカイアイアールアイ)
■他の金融機関からお振込の場合:ゆうちょ銀行: 支店名:ゼロゼロハチ (008)
普通預金: 4806082 名前: 香研究会IRI(コウケンキュウカイアイアールアイ)
*20分前から会場入口で受付を開始します。途中からのご入場は、他の方にご迷惑をおかけ
しますので、お早めにいらして下さい。
*セミナーやワークショップでは、貴重品やコートなどを自己管理して下さい。
IRIでは、参加者の持ち物に責任を負うことができませんので、ご了承下さい。
*地震や福島原発事故の状況により、延期の可能性もあります。
これまで開催したセミナー・ワークショップ <2011年2月−2012年3月>
2月25日(金)第1回セミナー(18:30-20:00) 懇親会(20:15-21:30)
『解明されつつある香り成分の健康効果』
〜不調によく効く香り〜 データを通してその可能性を探る
西沢邦浩(日経BP社 ライフスタイル局プロデューサー)
<会場> 東京大学先端科学技術研究センター 講義室 (目黒区駒場4-6-1)
香りが人の心と身体に及ぼす効果がテーマです。
すでに発表されているアロマの健康効果についてのレクチャーの後に、
今後のインセンスの研究に向けて、その目指すべき方向性を示していただきます。
5月27日(金) 第2回セミナー(18:30-20:00) 懇親会(20:15-21:30)
『アラブの香と文化』
〜アラブの代表的な香ー乳香と沈香〜
井上瑞子(アラブ文化研究家)
<会場> 東京大学先端科学技術研究センター 講義室(目黒区駒場4-6-1)
アラブでの香の焚き方やお客様へのおもてなしとしての香文化について学びましょう。
6月24日(金) 第3回セミナー(18:30-20:00) 懇親会(20:15-21:30)
『嗅覚のしくみ』
〜匂いの世界〜
神崎亮平(東京大学教授・先端科学技術研究センター生命知能システム)
神崎研究室のHP
<会場> 東京大学先端科学技術研究センター 講義室(目黒区駒場4-6-1)
香りには、少ない成分で異性を引きつける「フェロモンの香り」から、花や食物のよ
うにたくさんの成分からなる「食生活に密着した香り」、さらには香料や香道のよう
に「文化レベルにまで昇華された香り」まで数多くあります。また、ニオイは私たち
の生活の安全や安心、メンタルケア、メディカルなどの分野においてもその重要性が
ますます高くなっています。爆発物・麻薬・銃器検知、被災地での人命救助、火災の
早期発見など生活の安全安心,また食の安全安心においてもニオイは欠かせない情報
となってきています(「生活の安全安心に密着したニオイ」)。ここでは、このよう
なさまざまな役割を果たすニオイについて、その感覚のしくみやフェロモン、動物の
ニオイの世界、ニオイの応用について、科学の視点からわかりやすく紹介します。
1)ニオイの生理学:ニオイの感覚はどのようにして起こるのか。
2)意識できるニオイと意識できないニオイ:フェロモン
3)ニオイの世界:ヒトと昆虫のニオイの世界
4)ニオイの応用:生物の仕組みを使った匂いセンサと匂い源探索ロボット
9月16日(金) 第4回セミナー(18:30-20:00) 懇親会(20:15-21:30)
『光明皇后と正倉院の香薬』
西山厚(奈良国立博物館 学芸部長)
<会場> 東京大学先端科学技術研究センター ENEOSホール(目黒区駒場4-6-1)
奈良時代は香りの時代でした。正倉院にはお香に関するさまざまな宝物が今も伝え
られています。古代には「香薬」とよばれたように、お香と薬の関係は近かったよう
です。光明皇后の献納から始まる正倉院の香薬の歴史に、さらに近づいていきましょう。
10月28日(金)第5回セミナー(18:30-20:00) 懇親会(20:15-21:30)
『香りをみる!』
〜「香り かぐわしき名宝」展、企画から実現まで〜
古田亮(東京藝術大学 大学美術館 准教授)
<会場> 東京藝術大学 大学美術館 会議室 (台東区上野公園12-8)
2011年春に東京藝術大学大学美術館で開催された「香り かぐわしき名宝」展を
企画担当した立場から、展覧会が出来るまでを振り返ってみることで、この展覧会の
テーマである香りと日本東洋美術の関係についてお話いたします。目に見えない「香り」
を展覧会で<見る>ためには一体どうしたら良いか。学芸員の考えたこと行ったことを
ご紹介いたします。
11月25日(金)第1回ワークショップ(18:30-20:30)
『和の香り体験ワークショップ』
〜ゆったりした深い呼吸で香を聞く〜
渡辺えり代(IRI代表・香文化研究家・東大先端研交流研究員)
<会場> 国際文化会館 セミナー室401 (港区六本木5-11-16)
<懇親会> 国際文化会館 the Garden
いろいろなタイプの和の香り(香木・練香・塗香)を体験しましょう。
震災後のストレスケアに聞香は役立ちます。
1月8日(日)第2回ワークショップ
一部:新春の聞香会(14:00-15:30) 二部:練香(ねりこう)づくり(16:00-17:30)
『香の世界を探求する』
〜香木の不思議な力を体感する。天然の香原料をブレンドして練香をつくる。〜
渡辺えり代(香研究会IRI代表・先端研交流研究員)
<会場> ふくい南青山291特別室(港区南青山5-4-41)
香道に興味をお持ちの方はたくさんいらっしゃいますが、敷居が高いと感じたり、正座が苦手だったり、入門した後のおつきあいが大変だと思ったり、といった理由で躊躇される場合が多いようです。このワークショップは、リラックスした雰囲気の中、テーブル席で香の世界を深く探求することを目的としています。アロマセラピーや調香をされている方にぜひ東洋の香の世界を味わっていただければと思っております。一部では季節にふさわしい万葉集の歌をテーマに三種の香木の香りをじっくり鑑賞していただきます。競技形式の組香でない聞香会ですので、ゆったりした気持ちで香と向き合えます。二部ではお茶席で使えるような上品な和の香りの練香か、乳香や没薬を入れたシルクロード的でエキゾチックなペルシャ風の香りの練香のどちらかお好きな香りを選んで創作できます。参加費は材料費込みで一部5千円、二部5千円です。一部か二部だけのご参加も可能です。
1月29日(日)第6回セミナー(13:30-15:30) 懇親会(16:00-17:30)
『睡眠障害に対する香りの応用』
小森照久(精神科医・三重大学医学部 教授)
<会場> ふくい南青山291ホール(港区南青山5-4-41)
<懇親会> フラミンゴカフェ (会場と同じビル)
睡眠に対する香りの効果について、動物実験の結果と人への応用の成果をお話いたします。
ラットを使ったベントバルビタール睡眠実験で、各種の香りによる睡眠時間の変化を測定
しました。その結果を踏まえて、人の応用を目指して最初に検討した香りは資生堂の
中村祥二氏が調香したもので、オリス・サンダルウッド・ローズなどを主成分とし、
ジュニパーベリー・パッチュリー・ミルラなどを配合しています。動物実験ではそれぞれ
単独の香りよりもやや睡眠時間が延長しました。健常の人の不眠傾向に対する有用性や
睡眠薬に対する臨床用量依存の不眠症患者において睡眠薬の減量や中止に有効であることを
示しました。その後みつけたのがバレリアンで動物実験で抜群の効果があります。
ペントバルビタール睡眠を延長するだけでなく、ラットの自然睡眠でも睡眠潜時を短縮
します。さらに無嗅覚ラットではバレリアンの効果が消失することや、GABA分解酵素
の阻害がバレリアンの作用機序に関係していることを示しました。人でも入眠障害、
熟眠障害に有用です。香りの効能については20年余り研究してきまして、柑橘系香料
などの抗ストレス作用は抗うつ作用についても検討してきました。バレリアンや柑橘系香料の
自律神経機能に対する作用について最近の知見も紹介します。私は睡眠薬をはじめとする
向精神薬を日々の臨床で使っていますし、それを否定する考えでは全くなく、治療において
は香りはあくまで補助手段であり、香りは楽しみながら健康維持・増進に役立てるのが
良いのではないかと考えています。
2月26日(日)第7回セミナー(13:30-15:30) 懇親会(16:00-17:30)
『アロマで空間をデザインする』
〜五感に響く香り〜
片岡郷 (アットアロマ株式会社 代表取締役) アットアロマのHP
<会場> ふくい南青山291ホール(港区南青山5-4-41)
<懇親会> フラミンゴカフェ (会場と同じビル)
昨今、五感の中で唯一、記憶の中枢に直接働きかける嗅覚(香り)が様々な業界/分野で
注目を集め、その活用が進んできています。アットアロマでは、2001年より香りで空間を
彩る「アロマ空間デザイン」を手がけており、天然の香りを空間に広げることによって、
空間のイメージを向上させて、香りの効果効能を引き出し、空間の価値向上を図っています。
このセミナーでは、実際に、アロマのある空間を体感していただきながら、香りのデザイン性と
機能性という側面について解説をおこなっていきます。インテリアやイメージに合わせた香り
演出、認知症や禁煙に対するアロマの活用などの事例をご紹介していくことで理解を深めて
いきます。時代とともに香りの役割、求められるニーズは移り変わり、「アロマ空間デザイン」
は、日本が世界に向けて発信できる新しい文化となりつつあります。
3月25日(日)第8回セミナー (13:30-15:30) 懇親会(16:00-17:30)
『奈良・平安時代の色と匂いの世界』
吉岡幸雄 (染織史家) 吉岡先生のHP
<会場> ふくい南青山291ホール(港区南青山5-4-41)
<懇親会> フラミンゴカフェ (会場と同じビル)
私共は植物染料によって、古代の色彩を蘇らせようと日々研究を重ねているが、その素材は、
薬や香料などと共通のものが多い事が判ってきた。奈良時代、平安時代の日本には波涛を越えて
インド、東南アジア、中国より奈良時代多くの素材が運ばれてきたのである。日本の色という
視点に立ちながら、香、薬などの素材を探ると共に、古代の日本人の感性を追っていきたいと
思う。
4月22日(日)第9回セミナー(13:30-15:30) 懇親会(16:00-17:30)
『中国医学(漢方)の導入と正倉院の薬物・香木』
指田豊 (東京薬科大学 名誉教授)
<会場> ふくい南青山291ホール(港区南青山5-4-41)
<懇親会> ベトナム料理 The Majestic
漢方、香木は6〜 8世紀頃、日本に伝わりました。596年には淡路島に香木が漂着し、朝廷に
献上されました。来日した鑑真和上の持参目録の中にも種々の香の名前が見られます。
756年に作られた正倉院には当時の薬物、香木類が納められ、現在まで伝わっています。
この頃の日中の交流と導入された薬物、香木について解説をします。