伝統的な香道は敷居が高いというイメージがあると思います。
ベトナム産の伽羅の香木がもう産出されなくなってしまい、非常に希少性が高く高価であることが要因といえます。
昔「香薬」という言葉が使われていたことからわかるように、元来お香は「薬」なのです。
現代社会では、世界的な潮流として、Wellness や Wellbeingという考え方が広まっています。
心身の健康のために、貴重なお香を使いたいという願いから生まれたのが「蓮心流」香道なのです。
「蓮心流」の一番の特徴は、伽羅・沈香・白檀などの香木だけでなく、薫物(練香)の香りも聞くことができる点です。室町時代に生まれた香道よりも古い平安時代の貴族が嗜んでいた薫物の文化はもともと公家の嗜みでした。そして、飛鳥・奈良時代には、仏教とともに大陸から伝えられたお焼香や塗香の文化があったのです。お香の歴史をもっと古い時代までさかのぼれば、中国から伝えられた練香の文化の源流が古代エジプトの薫香キフィであることがわかります。ユーラシア全体のお香の一万年の歴史をひもといていくことが、お香の学びの醍醐味なのです。より深く、より広く、一生学びを続けることができるお香の世界を国境を超えて、伝えていくことは、ワクワクすることなのです。
これまで私が約二十年間行ってきた聞香会やお香づくりは、伽羅「羽衣」と古代蓮に秘められた不思議な力、それらの香りへの畏敬の念と純粋な愛、そして、内から湧き上がる情熱とともに、自然なかたちで導かれてまいりました。さらに、感染症の拡大やウクライナ戦争の影響によって、「心身の健康」「地球環境への意識の向上」「平和な社会」への一助となるように、地道な活動を続けております。
大量生産・大量消費の時代が終わりつつある今、ものごとの本質をとらえる人や本物志向の人が増えているように思います。
時代の変遷とともに、伝統文化のあり方もかわっていくものです。
常々、聞香会を通して、本当に大切なことに意識を向け、余分なことを削ぎ落として、香りによって「魂の成長」を実感できるような体験をしていただけるように願っております。
「蓮心流」香道では、日常生活にお香の香りを取り入れて、心身をととのえ、より幸せな人生に導かれていくような学びの場を提供してまいります。蓮は泥の中から天に向かってまっすぐに茎を伸ばし、しっかりとした軸としなやかさをもちながら、甘美な香りとともに美しい花を咲かせ、すべてを人に与えてくれます。そして、Lotus Effectといわれる優れた自浄性をもっていることが魅力なのです。「蓮のように生きる」ことを信念に、蓮心流を広めていきたいと思っております。
私自身が十年以上海外生活を経験したことから、今を生きる世界中の人々のお役に立てるようなかたちで、日本の伝統文化を海外で紹介したいという思いがずっとありました。これからは、海外での活動に力を入れていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
蓮心流 香道 家元
渡辺えり代
初心者向けの聞香会は毎週行っておりますので、まずご参加されてみて下さい。
基本的に「対面レッスン」となりますが、海外に住んでいる方は「Zoomレッスン」を受けることもできます。
英語でも行っております。
【入門講座の内容】
1. 蓮心流 香道について
2. 香木 沈香と伽羅について
3. 香木 白檀について
4. 練香のつくり方
5. 聞香のお手前
6. 薫香のお手前
7. 祥香®のつくり方
8. 祥香®の焚き方
9. 熟香®ロータスのつくり方
10. 熟香®ロータスの薫き方
11. 香道のお道具について
12. 日常生活におけるお香の取り入れ方
世田谷「香」サロン (田園都市線桜新町・世田谷線上町駅から徒歩8分)
蓮心流 香道 家元 渡辺えり代 (香研究会IRI代表・日本薬科大学特命講師)
◎講師のプロフィールはこちらをご覧ください
eriyo@arts-wellness.com | 080-6552-4709
◎全12回(教材・一部の香材込み)330,000円 *香道具の費用は含みません