香を聞くという行為は、目の前の香炉の中に溶け込むように香りとひとつになって、人が天地と結ばれるということ。小さな聞香炉は無限に広がる宇宙を内包しています。香道の世界では、香を嗅ぐといわず、聞くといいます。
聞香とは、無心になって、感性を研ぎ澄ませながら、香木の香りを深く味わうことです。大自然の叡智が生み出した「伽羅」や古代蓮を使った「熟香®」の香氣は、精神を落ち着かせて、心を満たし、なによりも、魂の滋養となります。
リラックスしながら、深い呼吸とともに、香を聞き、至福のひとときを体験してみませんか。椅子席ですので、正座が苦手な方もご安心下さい。
香道体験は東京で定期的に行っていますので、初めての方も歓迎いたします。
国内・海外で出張レッスンも行っています。
【蓮心流 香道】
昔は「香薬」という言葉が使われていました。元来、お香は薬なのです。「香十徳」に書かれているような「お香の薬効」を現代に活かすことが求められています。そのため、蓮心流 香道では組香(競技形式)を行っておりません。原点回帰の精神とともに定期的に行っている聞香会では、万葉集や古今和歌集の和歌をテーマに、非常に稀少性の高い最高峰の香木「伽羅」の香りを陽、インドの上品な香りの「老山白檀」の香りを陰として、ゆったりとした呼吸とともに、二つの香氣が経絡をめぐるように香を聞き、陰陽のバランスをととのえ、心身ともに健康な状態になることを目指しております。さらに「伽羅」の香りは魂のたべものといわれ、前向きに生きる力が湧いてきます。最後に日本の古代蓮の香りに永遠のいのちを授けることを願いながら創作した煉香「熟香®マナ」の香りをじっくり味わい、至福の時間を過ごしていただきます。ご希望がある場合は「熟香®ロータス」「熟香®ローズ」「「祥香®インセンス」の香りも体験できます。伽羅の産地ベトナムでは、二十年以上前から、天然の良質な香木が産出されなくなっております。その理由は、ベトナム戦争(1955-1975)による環境破壊や香木の乱獲などがあげられます。今では金の五倍以上もの価格がついている貴重な「伽羅」に対して畏敬の念をもちながら、香道体験(聞香会)を通して、「心身の健康」「地球環境への意識の向上」「戦争のない平和な社会」への一助となることを祈っております。2023年から海外での活動に力を入れてまいります。